毎朝、目が覚めたときから頭が重い。午後になるとこめかみが締めつけられる感覚がある。頭痛薬を飲めば楽になるけれど、翌日にはまたぶり返す……。
そんなループにうんざりしている方は、多いのではないでしょうか。
実は、慢性的な頭痛の多くは「肩こり・首こり」と深いつながりがあります。そして、薬で痛みを抑えることと、頭痛の「もと」を解消することは、まったく別の話なんです。
その前に——まず病院で確認してほしい頭痛
肩こりの話に入る前に、大事なことを先に書きます。次のような頭痛は、整体ではなくすぐに医療機関へ行ってください。
- 突然の、経験したことのない激しい頭痛
- 手足のしびれ・ろれつが回らない・物が二重に見える、を伴う
- 発熱と首の硬直を伴う
- 頭を打ったあとの頭痛
- だんだん強くなり続ける頭痛
これらは体からの緊急サインの可能性があります。当てはまらない「いつもの慢性的な頭痛」が、この記事の対象です。
なぜ肩こり・首こりで頭痛が起きるのか
肩や首には、頭を支えるための大きな筋肉がいくつも集まっています。デスクワークやスマホの使い過ぎで、これらの筋肉が長時間緊張し続けると、血流が低下し、老廃物が溜まっていきます。
この緊張が頭部にまで波及すると、頭全体が締めつけられるような「緊張型頭痛」が起きやすくなります。また、首の筋肉の緊張が神経を圧迫したり、首の関節の動きが低下していることで頭痛が引き起こされるケースもあります。

首のつらさは、首だけが原因とは限りません。全体像は首こり・首の痛みを根本から改善する|症状別ガイドにまとめています。
薬を飲み続けても根本は変わらない理由
痛み止めは、すでに起きている痛みを和らげることはできます。しかし、首・肩の筋肉の緊張や血流の悪さ、姿勢の問題には直接働きかけません。
薬が切れると同じ状態に戻り、頭痛が繰り返される——それがこのループの正体です。
さらに、頭痛薬を月に10日以上飲み続けると「薬物乱用頭痛」と呼ばれる状態になりやすいこともわかっています。「何かがおかしい」と感じながらも薬に頼り続けているなら、その感覚は正しいかもしれません。
整体でできること
整体では、首・肩の筋肉の緊張をほぐし、関節の動きを整えることで、頭痛の原因に直接アプローチしていきます。
当院では、作業療法士として15年のリハビリ職の経験をもとに、「なぜ筋肉が緊張し続けているのか」という体の使い方や姿勢の問題まで含めて確認しています。その場の痛みをとるだけでなく、繰り返さない体づくりを一緒に考えることを大切にしています。
「緊張型」と「片頭痛」を見分ける
慢性的な頭痛には、大きく2つのタイプがあります。対処が異なるので、まず見分けましょう。
緊張型頭痛:頭全体やこめかみが「締めつけられる」痛み。肩こり・首こりとセットで、動いたり温めたりすると少し楽になります。このタイプが、肩や首から整えることで変わりやすい頭痛です。
片頭痛:ズキンズキンと「脈打つ」痛みで、動くと悪化します。光や音がつらくなり、吐き気を伴うことも。強く揉むと悪化することがあるため、我慢せず頭痛外来や神経内科での相談をおすすめします。
両方が混ざっている方も少なくありません。判断に迷う場合は、来院時に一緒に整理しましょう。
今日からできるセルフケア2つ

① 1時間に1回、首の脱力ストレッチ
耳を肩に近づけるように、ゆっくりと首を横に倒します。無理に引っ張らず、重力に任せて10〜15秒。左右交互に行うだけで、首の側面の筋肉がほぐれやすくなります。
② 画面の高さを目の高さに合わせる
パソコンやスマホの画面が低い位置にあると、首が前に出て筋肉への負担が一気に増します。ノートパソコンならスタンドを使って高さを上げるだけで、首への負担がかなり変わります。
こんな方はご相談ください
- 頭痛薬を週に何度も飲んでいる
- 朝から頭が重く、すっきりしない日が続いている
- 肩こり・首こりが長年続いている
- 病院で検査しても「異常なし」と言われた
薬に頼らず、頭痛の「もと」から整えていきたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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