枕を変えても肩こりが治らない理由|本当の原因は寝具だけではない

生活と体調の関係

高い枕、低い枕、横向き用、オーダーメイド。もう3つも4つも試したのに、朝の肩こりが変わらない——枕選びの旅を続けている方に、先にお伝えしたいことがあります。

枕は、肩こりの原因の「一部」しか担当していません。枕だけを替え続けても変わらないのは、そういう理由です。

当院に来られたある方は、通販、ニトリ、コストコ…と、コレクターのように累計10個ほど枕を試していました。「もう、どれが正解なのか分からなくて」。実はこの方、高すぎる枕を「居心地がいい」と感じ込んでいました。首が前に出た体には、高い枕のほうが楽に感じられてしまうのです。段階的に枕を低くしながら、体の側も一緒に整えていったところ、「朝の首の痛みが減ってきた」と話してくれました。枕選びに疲れた方ほど、犯人は枕の外にいることが多いのです。

枕が担当しているのは「夜の首の角度」だけ

枕の仕事は、寝ている間、首の骨をなるべく自然な角度に保つことです。これは大事な仕事ですが、あなたの肩こりには他の要因も絡んでいます。

  • 日中の姿勢(頭が前に出ていれば、日中に作られたこりは枕では消せない)
  • 寝返りの回数(少なければ、どんな枕でも同じ場所が固まる)
  • 布団に持ち込む力み(緊張が抜けないまま眠ると、筋肉は夜勤を続ける)

枕を替えても変わらなかったのは、枕が悪いのではなく、犯人が枕以外にもいたからかもしれません。

買い替える前に——タオル1枚の実験

それでも枕が合っていない可能性はあります。新しい枕を買う前に、今の枕で実験してみてください。

  • 仰向けに寝て、首の後ろと枕の間に隙間があるか確かめる
  • 隙間があれば、たたんだタオルを首の下に足して埋める
  • その状態で数日寝てみて、朝の首・肩の重さを比べる

タオルで朝が変わるなら、原因は高さでした。その「タオル込みの高さ」を基準に枕を選べば、もう外しません。変わらないなら、犯人は枕以外です。買い替えのお金を節約できます。

首のつらさは、首だけが原因とは限りません。全体像は首こり・首の痛みを根本から改善する|症状別ガイドにまとめています。

枕を選ぶときの3条件

  • 仰向けで、首の後ろの隙間が埋まる高さ(目線は真上よりわずかに下)
  • 横向きになったとき、首が肩の高さぶん支えられる(仰向けより少し高め対応)
  • 寝返りが打てる幅と、沈み込みすぎない硬さ

「高級かどうか」より、この3条件です。そして横向きで寝ることが多い方は、枕と一緒に横向き寝の記事も参考にしてください。

枕を整えても朝がつらいなら

夜の環境を整えても変わらない朝の重さは、日中の姿勢や、体に染みついた力みが原因の可能性が高いです。朝からガチガチな方の記事とあわせて、一度、日中側の評価をしてみませんか。枕の旅を終わらせるお手伝いをします。

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