肩こりがつらくてマッサージに行くと、その日はすごく楽になる。でも翌朝にはまた同じ重さが戻っている——そんな経験、ありませんか?

生活と体調の関係

マッサージに行った日の夜は、羽が生えたように軽い。でも翌朝、鏡の前で首を回すと、もういつもの重さが戻っている。「行くたびにリセット」を繰り返しているけれど、根本的には何も変わっていない気がする——その感覚は、おそらく正しいです。

マッサージで楽になるのに「戻る」のはなぜか

マッサージは、筋肉の緊張をほぐし、一時的に血流を改善するには効果的です。楽になるのは錯覚ではありません。

ただ、筋肉が「また緊張する理由」——姿勢のクセ、体の使い方、関節の動きの制限、そして毎日の環境——には直接働きかけません。原因がそのままである限り、体は数日で同じ状態に戻ります。これが「翌日には元どおり」の正体です。

例えるなら、床の水たまりを毎週拭いているのに、天井の雨漏りは直していない状態です。拭くこと自体は間違っていません。ただ、それだけでは終わらないのです。

長年マッサージに通っていた方が、ある時こうおっしゃいました。

「楽にはなるんですけど、最近また辛くなるのが早くなってきて。このままだと良くないなって思って、自分でも何かできることを取り入れたいと思って」

ホームページを見て連絡してくださったそうです。

評価をしていくと、痛む場所そのものが原因ではなくて、そこがいわば「逃げ場をなくして痛みを出している状態」になっていることがわかりました。最初はピンと来ていない様子でしたが、関連する箇所を一緒に動かしながら、「硬い」「動かしにくい」という感覚を実際に確認してもらうと、だんだん納得してくださることが多いです。

また、横から撮った姿勢の写真を一緒に見てもらうのも、「直してみよう」という気持ちの入り口になることがあります。「こんな姿勢になってたんだ」と自分で気づくことが、変わるきっかけになるようです。

当院に来られたある方も、長年マッサージに通っていました。楽にはなる。でも戻る。そのうち、つらくなるまでの間隔がだんだん短くなってきて、「このままだと良くないな」と。自分でも良くなることを生活に取り入れたい——そう思ってホームページを見て、問い合わせてくれました。

「戻るループ」から抜け出す3ステップ

ステップ1:自分の肩こりのタイプを知る。肩こりには「使いすぎ型」と「動かなさすぎ型」があり、対処が正反対です。2つのタイプの見分け方から始めてください。

ステップ2:雨漏りの元をひとつ変える。画面の高さ、枕、荷物の持ち方。こりを作っている習慣をひとつだけ変えます。マッサージの効果が「持つ」ようになったら、それが正解のサインです。

ステップ3:自分では届かない硬さは、評価してもらう。長年のループで固まった関節や深い筋肉は、セルフケアの外側にあります。ここは専門家の出番です。

肩こりは、原因がひとつとは限りません。全体像は肩こりを生活習慣から改善する|症状別ガイドにまとめています。

当院とマッサージの違い

当院では、筋肉をほぐすことに加えて、「なぜその筋肉が緊張し続けるのか」を評価します。関節の動きの制限、姿勢、動作のクセ。緊張を生み出している根っこに働きかけて、戻りにくい状態を目指します。

この方の初回評価では、痛む場所のまわりにある「痛くないけれど動かしづらい場所」を一緒に探しました。見つかった硬い場所を、手伝いながら動かしてみると、肩の感じが変わる。実際に体感して初めて、「痛い場所だけが原因ではない」ことに納得された様子でした。横からの姿勢を写真で一緒に見るのも、「直してみよう」という気持ちの入り口になっています。

病院で15年、リハビリ職として「その場しのぎで終わらせない」ことを仕事にしてきました。ゴールは通い続けていただくことではなく、マッサージ通いの頻度が自然に減っていくことです。

マッサージをやめる必要はありません

誤解しないでいただきたいのですが、マッサージが悪いわけではありません。気持ちよさやリラックスには大きな価値があります。

ただ、「戻るなあ」と感じ始めているなら、それは体からの「原因を見てほしい」というサインです。水たまりを拭きながらで構いません。一度、天井を見に来ませんか。

▶ LINEで相談・予約する(無料)|初回体験(カウンセリング+施術60分)4,280円

タイトルとURLをコピーしました