◆ 姿勢は意識しても整わない?
「姿勢が悪いですね」と言われたことはありませんか?
実は、姿勢は“意識”だけで整えるのが難しいものです。なぜなら、姿勢の崩れは日常の動きや体のクセによって、少しずつ積み重なっていくからです。
◆ 姿勢が崩れる主な原因とは?
✅ ① 日常生活のクセ(スマホ・デスクワーク)
- スマートフォンをのぞき込むように見る姿勢
- 長時間のパソコン作業で背中が丸まる
- テレビを見るとき、いつも同じ方向に身体をひねっている
- カバンを片側だけに持つ など
同じ姿勢の繰り返しや片寄った動きは、気づかぬうちに筋肉の使い方に偏りを生み、姿勢の崩れにつながります。
✅ ② 姿勢を支える筋肉のアンバランス
姿勢を保つために使われるのは、背骨まわり・体幹・股関節の筋肉など。
これらが弱っていたり、うまく使えていなかったりすると、骨格を支えるバランスが崩れてしまいます。
特に、
- 背中の筋肉(脊柱起立筋)
- 下腹部の筋肉(腹横筋など)
- お尻の筋肉(中殿筋)
などのインナーマッスルの働きが弱くなると、楽な姿勢(=崩れた姿勢)をとりやすくなるのです。
✅ ③ 身体感覚のズレ(自分では真っすぐと思っている)
鏡で見ると「え?こんなに傾いてるの?」と驚いたことはありませんか?
実は、脳が“これがまっすぐ”と記憶している姿勢自体がズレていることがあります。
壁に背を当てて立ったときに…
- 後頭部が壁につかない
- 肩が丸まっている
- 腰が反りすぎている
といったチェックポイントがある場合、すでに体が“崩れた姿勢”に慣れてしまっている可能性があります。
◆ 姿勢の崩れがもたらす影響
姿勢の悪さは見た目の印象だけでなく、次のような身体トラブルにもつながります。
- 慢性的な肩こり・首こり
- 腰痛や膝への負担
- 呼吸が浅くなる
- 集中力の低下、疲れやすさ
**「姿勢が悪い」=「体の効率が悪くなる」**ということ。
体の調子が整わないときこそ、姿勢を見直す価値があります。
◆ 姿勢を整えるために大切なこと
- まずは「崩れている」ことに気づくこと
- 日常のクセ(スマホ・座り方・立ち方)を見直すこと
- 姿勢を支える筋肉を目覚めさせること(軽い運動・ストレッチ)
姿勢は短期間で変えるのが難しいからこそ、「気づき」と「積み重ね」が大切です。
◆ まとめ
- 姿勢は、日常生活のクセや筋力のアンバランスで崩れていく
- 自分では真っすぐのつもりでも、体はズレていることが多い
- 筋肉と感覚をリセットしていくことで、少しずつ整っていく
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