肩・膝・股関節など、関節に関するトラブルは多くの方が経験します。
よくあるお悩みに、「関節がゆるい感じがする」「動かすと痛い」「動かしにくい」などがありますが…
その原因は、大きく分けて
- 動揺性(関節のゆるみ)
- 拘縮(関節のかたさ)
に分けられます。
どちらが危険で、どう対処すればいいのでしょうか?
🔹 動揺性(ゆるみ)とは?
関節が正常な位置で安定せず、グラグラしてしまう状態です。
よく見られるケース
- 肩関節脱臼の既往がある方
- 靭帯損傷後の膝関節(例:前十字靭帯損傷)
- 生まれつき関節が柔らかい人(過可動性)
主なリスク
- 不安定性があるため、繰り返し痛めやすい
- 関節がすり減りやすく、将来的な変形につながることも
- 日常動作でも「抜けそう」「怖い」と感じやすい
🔹 拘縮(かたさ)とは?
関節のまわりの筋肉や関節包、靭帯などが硬くなって動きが制限される状態です。
よく見られるケース
- 四十肩・五十肩
- 膝や股関節の変形性関節症
- 長期間動かしていない関節(入院後やギプス固定後)
主なリスク
- 動かしづらく、痛みが出る
- 姿勢が悪くなり、他の部位に負担がかかる
- 筋力低下を引き起こし、悪循環に
🔸 どちらが危険なのか?
実は**「どちらがより危険か」は一概には言えません。**
- 動揺性はケガや再発リスクが高く、安定性の確保が必要
- 拘縮は日常生活の制限や慢性痛、代償動作のリスクが高い
大切なのは、自分がどちらの傾向にあるかを知ることです。
🔹 それぞれの対策は?
✅ 動揺性の対策
- 筋力強化(特にインナーマッスル)
- 姿勢やフォームの見直し
- 無理な可動域運動は避ける
- 関節を安定させるテーピングやサポーターを活用
✅ 拘縮の対策
- 日常的に動かす・温める
- 無理のない範囲でストレッチ
- 呼吸を意識しながら脱力して動かす
- 使わない時間が長くならないよう意識
🔸 整体でできること
整体では、
- 動きにくい部分を安全に動かしやすくする施術
- 不安定な関節をサポートする姿勢調整・筋力トレーニングの指導
など、それぞれに合わせたアプローチが可能です。
「関節の違和感がずっとある」「痛みの出方が一定しない」などの悩みがある方は、一度ご相談くださいね。
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