視覚が姿勢に影響する?|眼球運動で整える姿勢改善エクササイズ

姿勢と身体の使い方

◆ 姿勢と“視覚”の意外な関係とは?

「姿勢が悪い=筋肉が弱い」と思っていませんか?
実は、私たちの姿勢をコントロールしているのは、筋肉や骨格だけではありません。

その中でも意外と見落とされがちなのが「視覚」です。
目の使い方ひとつで、姿勢の崩れやすさが大きく変わることがあるのです。


◆ 視覚が姿勢に影響する理由

私たちの脳は、常に3つの情報をもとに姿勢を保っています。

  • 視覚(目からの情報)
  • 前庭(内耳=平衡感覚)
  • 固有感覚(関節・筋肉の動き)

この中でも視覚はとても影響力が強く、
見ている方向・距離・目線の使い方が、そのまま姿勢に反映されることがあります。

たとえば…

  • スマホを見続けていると、頭が前に出る癖がつく
  • 景色をゆっくり眺める機会がないと、目の動きが硬くなる
  • 常に目を緊張させていると、首・肩も同時にこわばる

このように、視覚の偏りが首・背中・骨盤にまで影響を及ぼすことがあるのです。


◆ 視覚のアンバランスが引き起こすこと

  • 体の“まっすぐ”感覚がずれる(傾いていても気づかない)
  • 視野が狭まり、バランスを崩しやすくなる
  • 目線のクセが固定され、姿勢のゆがみが慢性化する

こうした状態が続くと、いくら筋トレやストレッチをしても「なんだか整わない」状態になってしまいます。


◆ 姿勢を整えるための「眼球運動エクササイズ」

目の動きは、脳や体幹バランスに深く関わっています。
次のような“眼球だけを動かすエクササイズ”を取り入れてみましょう。

✅ 準備姿勢:

  • 背すじを軽く伸ばし、イスに座るか立ったまま
  • 首は固定したまま、目だけを動かす

✅ エクササイズ① 左右に目を動かす(3往復)

  • 正面を見た状態から、目だけで左右を交互に見る
  • 端までしっかり視線を送り、首が動かないように注意

✅ エクササイズ② 上下に目を動かす(3往復)

  • 上→下→上→下…とゆっくり目を動かす
  • 視野の広がりと、目の奥のリセット感を意識して

✅ エクササイズ③ 目で円を描く(左右1回ずつ)

  • ゆっくりと目を回しながら円を描くように動かす
  • めまいがある場合は無理せず、深呼吸しながら行う

✅ ポイント:

  • 各動作はゆっくり丁寧に、呼吸を止めないこと
  • 目を使った後は、首・肩まわりが軽くなる感覚があると◎

◆ まとめ|姿勢は“目”でも整えられる

  • 姿勢を保つには、視覚(目)からの情報が大きく関係している
  • 現代人はスマホやPCで目が緊張し、姿勢も崩れがち
  • 目の動きを意識した“眼球運動”で、体の感覚を整え直すことができる

ぜひ、日々のストレッチや体操に「目の体操」も取り入れてみてくださいね。

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