「エプロンの後ろ紐が結べない」
「ブラのホックを後ろで留められない」
そんな“背中に手が回らない”不自由、意外と多くの人が経験しています。
これは、肩関節の内旋・伸展・内転の複合動作に加えて、
肩甲骨の自由な動きが必要な動作でもあります。
■ 原因は“関節の硬さ”だけではない
背中に手が回らない理由には、以下のようなものがあります。
- 肩関節(特に後方)の拘縮(硬さ)
- 肩甲骨の下制・内転がうまくいかない
- 肩甲上腕リズムの崩れ
- 大胸筋や広背筋などの筋肉の緊張
つまり、肩の前と後ろ、両方の柔軟性とバランスが重要です。
■ 対策①:痛みがある場合は無理をしない
痛みがあるのに無理に背中に手を回すと、
炎症が悪化する可能性があります。
✅ 結び目を前で作って後ろに回す工夫
✅ 前屈してひじを膝に固定してホックを留める方法
…などの代償動作の工夫で、日常動作を助けることも大切です。
■ 対策②:動きやすさを取り戻すセルフケア
肩後方の柔軟性を高めるストレッチや肩甲骨の運動が効果的です。
- 上腕三頭筋のストレッチ(頭の後ろで曲げて引く)
- 肩甲骨のリズム運動(ぐるぐる回す)
- 壁を使った肩後方ストレッチ
ストレッチは左右差も確認しながら、無理なく行いましょう。
■ まとめ
背中に手が回らないのは、
肩の後方の柔軟性不足と肩甲骨の連動不全が大きな原因。
「肩の硬さだけを疑う」だけでなく、
姿勢・筋肉バランス・肩甲骨の動きにも目を向けると、改善への近道になりますよ。
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