四十肩・五十肩の初期にやってはいけないこと|悪化させないための対処法

肩の痛みと対策

数日前から、腕を上げるとズキッとする。夜、肩がうずいて目が覚めた。「これって四十肩?」と検索して、この記事にたどり着いた方へ。

最初にいちばん大事なことをお伝えします。初期の四十肩・五十肩は、「頑張らない」が正解です。この時期の過ごし方で、その後の数か月が変わります。

いま、肩の中で起きていること

初期の肩の中では、炎症が起きています。例えるなら、小さな火事です。

火事の最中の建物で大掃除を始める人はいません。ところが肩に限っては、多くの方が「動かさないと固まる」と聞いて、火に薪をくべてしまいます。まず火を消す。動かすのはそのあとです。

やってはいけない3つのこと

①「固まるのが怖いから」と無理に回す

固まるのを心配する気持ちは正しいです。ただ、固まり対策が必要になるのは、炎症が落ち着いた次の時期から。

ズキズキしている今の時期に痛みをこらえて回すと、炎症が長引き、結果的に固まる期間も後ろへ延びます。急がば回れ、が本当に当てはまる場面です。

② ストレッチのやりすぎ

「強く伸ばすほど効く」「痛いのは効いている証拠」。健康な肩なら通じる感覚も、炎症期には逆に働きます。

顔をしかめるほどの伸ばし、回数を増やして追い込む、痛みの我慢。この3つが揃うと、良くなるためのストレッチが悪化の原因になります。

③ 痛みをこらえて、今までどおり使い続ける

仕事や家事は待ってくれません。「多少痛くても仕方ない」と、今までと同じ使い方を続けてしまう。気持ちは痛いほど分かります。

ただ、使い続けるにしても「使い方」は変えられます。次でお伝えします。

では、どう過ごすか——「守りながら」の具体策

痛みの出る動作を、工夫でかわす

  • 上着は痛い方の腕から袖を通す(脱ぐときは反対から)
  • 高い場所の物は、腕を伸ばさず台に乗って取る
  • 買い物袋は手で提げず、前腕に掛けて体に寄せる

動作を我慢するのではなく、痛みの出ない経路に変える。生活を止めずに肩を守る方法です。

夜を守る

初期は夜の痛みがいちばんつらい時期です。抱き枕やタオルで腕の置き場を作ると、夜の負担が減ります。詳しくは夜間痛の記事にまとめました。

痛みが強いときは、病院という選択肢を

じっとしていてもうずく強い炎症には、整形外科で炎症を抑える治療(薬や注射)を受けるのも大切な選択肢です。火消しは病院が得意です。消えたあとの動きの回復は、私たちがお手伝いします。

「動かす時期」への切り替えサイン

夜のズキズキが引いて、「痛い」より「突っ張って動かない」が主になってきたら、少しずつ動かし始める合図です。

時期の見分け方は改善の3ステップ、始める運動は回復期の動かし方で解説しています。

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初期に正しく守れた方は、そのあとの回復が違います。今日は頑張らないことを、頑張ってください。

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