ズボンや上着を着るときに肩が痛い…その原因とは?
日常の何気ない動作である「着替え」。
でも、肩に痛みがあると上着を羽織るのも一苦労…という方も多いのではないでしょうか?
とくに以下のような場面で痛みを感じる方が増えています。
- 上着の袖に腕を通すとき
- ズボンをはくときに体をかがめる動作で肩に力が入るとき
- 肩を動かすと“引っかかり”や違和感を感じるとき
それは、肩まわりの柔軟性の低下や、筋肉のアンバランスが原因かもしれません。
肩に負担がかかる着替え動作とは?
上着を着るときの動きは、実は肩にとって複雑です。
- 肩を後ろに引く(伸展)
- 腕をねじりながら袖を通す(外旋・内旋)
- 体幹も一緒に回す(体の代償動作)
こうした一連の動作をスムーズに行うには、肩甲骨・肩関節・背中・腰の連携が必要になります。
もしどこかが硬かったり、うまく動かせなかったりすると、代わりに肩に無理な力がかかってしまい、痛みにつながることがあるのです。
少しの工夫で着替えをラクにする「服の選び方」
肩に痛みがあるときは、服装のちょっとした工夫が大切です。
✅ 前開きの服を選ぶ
→ Tシャツや被るタイプの服は、肩の可動域を多く必要とします。ボタンやファスナーで開け閉めできる服がオススメ。
✅ 袖口が広めのデザインにする
→ 袖通しがスムーズになり、無理な動きを減らせます。
✅ ストレッチ素材のズボンや上着
→ 動きに合わせて柔軟に伸びるため、肩へのストレスが軽減。
✅ ズボンは腰まわりがゆったりしたタイプを選ぶ
→ 無理に体をかがめる必要がなくなります。
自分でできる肩まわりのケア
服の工夫だけでなく、肩が動きやすい体に整えることも大切です。
以下のような動きを取り入れてみましょう。
✅ 肩甲骨ほぐし(タオルエクササイズ)
タオルの両端を持ち、肩幅より少し広めにして、
頭の上からゆっくり後ろに回していく動作を繰り返します。
→ 肩甲骨や胸まわりを動かして、柔軟性アップ!
✅ 脇の下ストレッチ(前鋸筋や広背筋のケア)
- 壁に手を当てて体をひねるように脇を伸ばす
- 呼吸を止めずに20〜30秒キープ
→ 腕の上がりやすさが変わり、上着を着る動作が楽に!
環境面からのアドバイス(住宅内での工夫)
✅ 椅子に座ったまま着替える習慣をつける
→ 立った状態よりバランスが安定し、余分な力が抜けやすくなります。
✅ 服をかける場所は無理なく手が届く高さに設置
→ 高い位置にあると、肩を無理に上げてしまい痛みが出やすくなります。
✅ 姿見の鏡を使って動きを確認する
→ 肩が上がっていないか、体がねじれていないかを見直すことで、クセの改善に役立ちます。
まとめ
「ズボンや上着を着るときの肩の痛み」は、
肩そのものの硬さだけでなく、体の使い方や服の形も大きく影響しています。
日常生活のちょっとした工夫と、体を整えるケアを組み合わせることで、
「痛みを感じずに着替えられる」体へと近づいていきましょう。

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