スマホ首で肩こり悪化?頸部前方偏位が招く肩の不調とその改善策

姿勢と身体の使い方

スマホ首と肩こりの深い関係とは?

最近、首が前に出ている「スマホ首(ストレートネック)」の方が増えています。
この姿勢、実は肩こりや肩の痛みの原因になっていることをご存じでしょうか?

首の位置が前にずれると、肩まわりの筋肉が引っ張られ、常に負担がかかってしまいます。特に僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉がガチガチに硬くなり、肩こり・首こり・時には頭痛を引き起こします。


なぜスマホ首になると肩がつらくなるのか?

人間の頭の重さは約4~6kgあります。
本来であればこの重さは、首の骨(頸椎)でしっかり支えられています。

しかし、頭が前に出るとそのバランスが崩れ、筋肉で支える割合が増加。
例えば、3cm前に頭が出ると、首と肩には約2倍の負荷がかかるとも言われています。

その結果、肩の筋肉は緊張しっぱなしに。
長時間この状態が続くと、筋肉が硬くなり血流が悪くなり、慢性的な肩こりが起きやすくなってしまいます。


肩こりが取れない人は「首の位置」を見直して

肩を一生懸命マッサージしても、一時的に楽になるだけで、すぐに元に戻ってしまう…
そんな方は、首の位置=姿勢の根本を見直す必要があります。

頸部前方偏位がある人は、以下のような特徴がよく見られます:

  • あごが前に出ている
  • 肩が巻いている(巻き肩)
  • 背中が丸くなっている(猫背)

このような姿勢は、肩まわりの筋肉に継続的な負担をかけてしまうので、根本改善には全身の姿勢調整が必要です。


今日からできる簡単セルフチェック&改善策

✅ 自宅でできる首の位置チェック

  1. 壁に背中をつけて立ちます。
  2. かかと・お尻・背中を壁につけたまま、後頭部が壁につきますか?

後頭部が壁につかない場合、頸部前方偏位の可能性大です。

✅ 簡単な姿勢改善エクササイズ

  • あご引き運動(チンタック)
     → 座って背筋を伸ばし、あごを軽く引く動作を10回繰り返します。
  • 胸を開くストレッチ
     → 両手を後ろで組み、胸を開くように伸ばす。肩甲骨を寄せる感覚で。

日々の習慣が体を作るので、スマホを見る姿勢デスクワーク中の姿勢も意識していくことが大切です。


肩こりに悩んだら「首から整える」ことがカギ

慢性的な肩こりで悩んでいる方は、もしかすると首の姿勢に原因があるかもしれません。
肩だけでなく、全身のつながりを見てケアすることが大切です。

当院では、首・肩・背中のバランスを整えることで、慢性的な肩こりにも対応しています。
「肩こりがいつも戻ってしまう」と感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。


このように、「肩がつらい」=肩だけの問題ではないという視点を持つことが、根本改善への第一歩です。

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