ゴルフのスイングで肩が痛い方へ|四十肩との見分け方とコースに戻るための工夫

肩の痛みと対策

スイングのトップで肩がズキッとする。フォロースルーのたびに肩に引っかかりを感じる。ラウンド後から肩が上がらなくなってきた……。

「ゴルフのせいで肩を痛めた」と思っている方も多いですが、実際には「もともと始まっていた四十肩がゴルフで表面化した」というケースが40〜60代には非常に多くあります。

原因がどちらかによって、対処法はまったく変わります。肩こりや筋肉疲労なのか、四十肩の炎症なのかを見極めることが、早くコースに戻るための第一歩です。

ゴルフで肩が痛くなる「2つの原因」

① 筋肉の疲労・使いすぎタイプ(肩こり系)

ゴルフスイングは肩まわりの筋肉をフル回転させる動作です。ラウンド中に何十回もスイングを繰り返すことで、肩甲骨まわり・ローテーターカフ(回旋筋腱板)・僧帽筋などが疲労・緊張して痛みやだるさが出ます。「久しぶりにラウンドしたら翌日から肩が痛くなった」というケースはこのタイプが多いです。

② 四十肩・五十肩の初期サインタイプ

ゴルフスイングのトップ(腕を後方に引き上げる動作)は、肩関節を「挙上+外旋+伸展」という複合的な動きに持っていく動作です。この方向への動きは、四十肩が始まりかけている時期に最も症状が出やすいポジションのひとつです。

「スイングのトップで痛みが出るようになった」「以前と同じスイングができなくなってきた」という変化は、四十肩の初期サインとして見落とされやすいパターンです。筋肉疲労だと思って無理にスイングを続けることで、炎症が一気に悪化するケースがあります。

自分でできるチェック|どちらのタイプ?

🔴 四十肩・五十肩の初期サインが疑われる

  • スイングのトップで肩にズキッとした痛みが走る
  • 最近、腕を肩より上に上げると違和感・痛みがある
  • 服の着脱・後ろのポケットに手を入れる動作がつらい
  • 夜中や朝方に肩が痛くなることがある
  • 40〜60代で、以前より肩の動きに制限を感じるようになった

🔵 筋肉疲労・肩こりタイプの可能性が高い

  • ラウンド後に肩が重くなるが、翌日〜2日後には回復する
  • 腕は問題なく上がる
  • 揉んだり温めたりすると楽になる
  • 久しぶりのラウンドや練習のしすぎで痛くなった

※両方に当てはまる方も多くいます。判断しにくい場合は専門家に確認してもらうのが安心です。

ゴルフと肩を両立させるための「3つの工夫」

① スイングのトップを「浅く」する

四十肩の疑いがある時期は、バックスイングをフルにとることで肩の炎症が悪化するリスクがあります。トップを7〜8割の深さに抑えた「ショートスイング」にすると、肩への負荷を大幅に減らしながらゴルフを続けることができます。飛距離は落ちますが、肩の炎症が悪化して数ヶ月コースに出られなくなるよりも、スコアを調整しながら続けるほうが賢明です。

② ラウンド前後の「肩まわりの準備と回復」を丁寧に

ゴルフのウォームアップとして、肩を前後にゆっくり10回ずつ回す・クラブを使わずにゆっくり素振りをするなど、肩まわりを徐々に温めてからスイングに入ることが重要です。ラウンド後は入浴で肩を温め、肩の脱力(すくめてストンと落とす)を数回行って筋肉の緊張をリセットしましょう。ただし、四十肩の疑いがある場合の強いストレッチはNGです。

③ 「痛みが出たらその日は上がる」ルールを決める

ラウンド中に肩の痛みが出たとき、「せっかく来たから」「あと数ホールだから」と無理を続けることが炎症の最大の悪化要因です。「痛みが出たらその日は早めに上がる」というマイルールを決めておくだけで、四十肩の長期化を防ぐことができます。趣味を長く続けるための「引き際の判断」も、体のケアのひとつです。

やってはいけないこと

❌ 「痛み止めを飲んでラウンドする」は要注意

痛み止めで痛みを感じにくくした状態でフルスイングすることは、炎症のサインを無視して肩関節に負荷をかけ続けることになります。「飲めば動ける」状態でのラウンドが、四十肩を一気に悪化させるケースは非常に多いです。どうしてもラウンドが必要な場面では、スイングの深さを抑えるなど動作の工夫で対応してください。

❌ フォームを無理に変えて補おうとするのはNG

肩が痛いからと、痛くない方向に体をかばったフォームでスイングを続けると、腰・膝・反対の肩に負荷が移って別の部位を痛めるリスクがあります。かばいのフォームは連鎖的に体を傷めるため、痛みがある時期はスイング量そのものを減らすほうが安全です。

整体でできること

「早くコースに戻りたい」「ゴルフをやめたくない」という方のご相談を、当院では多くいただきます。

まず大切なのは、「今の肩の状態が筋肉疲労なのか、四十肩の炎症なのか」を正確に見極めることです。この判断によって「今すぐ休むべきか」「どの程度のスイングならできるか」というアドバイスが変わります。

作業療法士として15年間リハビリ現場で肩関節の疾患に関わってきた経験から、肩の可動域・痛みの方向・動作パターンを確認したうえで、「ゴルフを続けながら体を整えていく」ための現実的なアプローチを一緒に考えていきます。

よくある質問

Q. ゴルフで肩を痛めたのか、四十肩が先にあったのか、どう見分けますか?

ゴルフ以外の日常動作(腕を上げる・後ろに回すなど)でも痛みや制限がある場合は、四十肩が先にある可能性が高いです。「ゴルフのときだけ痛い」なら筋肉疲労の可能性が高く、「日常生活でも腕が上がりにくい」なら四十肩を疑ってください。

Q. 四十肩でもゴルフは続けられますか?

炎症の程度によります。強い炎症期(安静時にも痛む・夜間痛がある)はラウンドを一時休止することをおすすめします。ただし、炎症が落ち着いてきた時期であれば、スイングの深さを抑えながら続けることは可能なケースもあります。判断は肩の状態を確認してからが安全です。

Q. ゴルフの練習(打ちっぱなし)はどうですか?

コースより打ちっぱなしのほうが連続してスイングする回数が多くなりやすく、炎症期には負荷が大きくなることがあります。「コースより軽いから大丈夫」とは限りません。痛みが出る場合は球数を減らす・短い番手に絞るなどの工夫をしてください。

こんな方はご相談ください

  • ゴルフのスイングで肩が痛い・引っかかりを感じる
  • ラウンド後から肩が上がりにくくなった
  • 以前と同じスイングができなくなってきた
  • 早くコースに戻りたいが、どうすればいいかわからない
  • 肩こりだと思っていたが、揉んでもすっきりしない

「ゴルフをやめたくない」という気持ちは、体を整える強いモチベーションになります。早めに状態を確認することが、長くゴルフを続けるための近道です。まずは一度、現状を確認しにきてください。

四十肩・五十肩について詳しく知りたい方はこちら:
四十肩・五十肩の症状と対処法|つくば桜日和整体

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