朝、布団を押し入れに上げようとした瞬間、肩にズキッ。夜、布団を敷くためにかがんだら、肩から背中が重い。毎日のことなのに、毎日つらい動作です。
布団の上げ下げがつらいのには、はっきりした理由があります。「重い物を、体から遠い位置で、朝一番の固まった体で」扱う動作だからです。
布団の上げ下げを分解すると
- ① かがんで布団をつかむ(腕が体の前へ伸びる)
- ② 抱え上げる瞬間、布団の重さが伸ばした腕の先にかかる
- ③ 押し入れの高さまで持ち上げる(肩より上への動き)
特に②が問題です。布団は数kgありますが、腕を伸ばして持つと、てこの原理で肩には何倍もの負担がかかります。しかも朝一番は、体がまだ温まっていない時間帯。寝起きの固まった体に、いきなり最大負荷の仕事をさせているのです。

▼ 図解ポイント
布団の持ち方比較図:左(NG)=腕を伸ばして遠くで持ち上げる、右(OK)=膝を曲げて布団を体に抱き寄せて持つ。肩への負担の大きさを色の濃さで表現。
今日からできる、3つの工夫
① 抱き寄せてから、持ち上げる。つかんですぐ持ち上げず、一度布団を胸に抱き寄せてから立ち上がります。荷物は体に近いほど軽くなります。
② 腕でなく、脚で持ち上げる。かがむときは腰を曲げるのではなく膝を曲げる。立ち上がる力は脚に任せて、腕は「抱えているだけ」にします。
③ 一枚ずつ、分けて運ぶ。敷布団と掛け布団をまとめて運ぶのが一番の負荷です。面倒でも一枚ずつ。回数が増えても、1回の負担を下げるほうが肩は守れます。
道具と環境で「上げ下げ」自体を減らす
- 布団を軽量タイプに替える(特に敷布団)
- 押し入れの下段に定位置を移す(肩より上への持ち上げをなくす)
- 折りたたみのすのこやマットレスで「畳むだけ」にする
- 思い切ってベッドにする(上げ下げがゼロになります)
「毎朝の筋トレだと思って」と我慢する必要はありません。動作を減らすのも、立派な肩のケアです。
布団のたびにズキッとするなら
工夫をしても、布団を持ち上げる瞬間に鋭い痛みが走る。夜になると肩がうずく。それは疲れではなく、四十肩・五十肩の初期サインかもしれません。
「布団の上げ下げがつらくなった」は、当院に来られる方の気づきのきっかけとして、実はとても多い動作です。2週間以上続くなら、一度肩の状態を見せてください。
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この症状を根本から見直したい方へ


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