「ちょっと掃除しただけなのに肩が重だるい」
そんな声を患者さんからよく聞きます。
掃除機をかける動作は日常の何気ない動きですが、実は肩や腕に意外と負担がかかっています。
本記事では、掃除機をかけると肩がだるくなる理由と、負担を軽減するコツを紹介します。
肩がだるくなる主な理由は「姿勢」と「肩の使い方」
掃除機をかけているとき、多くの人が以下のような姿勢になりがちです。
- 片手で掃除機を前方へ押し出す
- 上半身が少し前かがみになる
- 肘を伸ばしたまま腕だけで動かす
このような動きでは、肩の前側(特に三角筋や大胸筋)に常に力が入りっぱなしになります。
また、掃除中に腕が体から離れている時間が長いため、肩甲骨が安定せず、首肩まわりの筋肉が緊張しやすいのです。
肩への負担を軽くするコツ3選
① 両手で掃除機を扱ってみる
片手よりも両手でハンドルを持つと、腕と肩の力が分散されてだるさが軽減します。疲れてきたときは一時的にでもOKです。
② こまめに姿勢を変える
長時間同じ姿勢で掃除機をかけ続けないこと。10分に一度は背筋を伸ばす・肩を回すなどしてリセットしましょう。
③ 肘を軽く曲げて掃除する
肘をピーンと伸ばしたままだと肩が上がりやすくなります。軽く肘を曲げることで肩甲骨が安定し、だるさの予防になります。
掃除の前後におすすめの簡単セルフケア
🔹肩甲骨まわし(ぐるぐる動かす)
前後にゆっくり大きく10回ずつ回しましょう。
肩甲骨が動き、肩の動きがなめらかになります。
🔹腕を後ろに引いて胸を開くストレッチ
両手を腰の後ろで組み、ゆっくり引いて胸を開きます。
肩が前に入りがちな掃除姿勢のリセットに効果的です。
まとめ|肩の疲れは「使い方」で変えられる
掃除は毎日のことだからこそ、肩への負担も積み重なります。
ちょっとした工夫とケアで、肩のだるさを減らし、快適に家事を続けられるようになります。
肩が慢性的にだるくなる場合は、肩甲骨の動きや姿勢全体を整える必要があるかもしれません。
そんなときは、ぜひ一度専門家のサポートを受けてみてくださいね。
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