握る・持つ作業で手首やひじに痛みが出る理由とは?

セルフケア・ストレッチ

道具を持つ、ねじる、握りしめる、力を入れて運ぶ——
農作業や建築・製造現場では、手や腕の動作が一日中続くことがよくあります。

最近こんなこと、ありませんか?

  • □ 物を持ったときに肘の外側が痛む
  • □ 手首を動かすとズキッと痛みが出る
  • □ 作業後、前腕(腕の外側)がだるくてたまらない

これらの症状、筋肉の使いすぎや腱への負担が原因かもしれません。


よくある症状とその原因

🔸テニス肘(外側上顆炎)

  • 手首をそらす動き(ドライバーを回す・バケツを持ち上げる)を繰り返すことで、肘の外側にある腱が炎症を起こす状態
  • 中年以降や、長時間の作業を行う人に多く見られます

🔸腱鞘炎

  • 指や手首を繰り返し使うことで、腱が通るトンネル(腱鞘)が炎症を起こします
  • 手首を動かすたびに痛む・腫れる・引っかかる感覚が出てきます

🔸前腕の筋疲労

  • 握る・押す・ねじる作業を繰り返すことで、前腕の筋肉がパンパンに張ってくる状態
  • 血流が悪くなり、だるさ・しびれ感につながることも

放っておくとどうなる?

「使えば治る」「時間が経てば治る」と放置してしまうと…

  • 慢性的な痛みに移行しやすい
  • 物を持つ・握る動作ができなくなる
  • 肘や手首の関節の動きまで制限される

作業を続けることがつらくなる前に、予防とセルフケアがとても大切です。


作業後のセルフケアを習慣に

🔸手首のストレッチ

  1. 手のひらを前に向けて、反対の手で指先を下方向にやさしく引く
  2. 前腕の内側が伸びるのを感じながら15秒キープ
  3. 手のひらを上に返して、もう一度15秒ストレッチ

🔸前腕マッサージ

  1. 作業後、腕の外側・内側を手でつかんでやさしく揉む
  2. 円を描くように少しずつ動かすのがポイント
  3. 3分ほどでも血流が改善しやすくなります

作業前の準備運動も大切です

  • 両手を開いたり握ったりを繰り返す(グーパー体操 ×10回)
  • 手首を左右・上下にゆっくり回す
  • 肘を曲げた状態で手首をぐるぐる回す

作業前のひと動作で、手首やひじの負担を軽減することができます。


まとめ

日々の仕事を支える手や腕は、知らず知らずのうちに疲れがたまっています。
「動かしすぎたかな?」と思ったら、早めのケアを。

次回は、「農作業で肩こりや背中の痛みがとれない理由」についてお伝えします。

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