孫を抱っこすると肩が痛い方へ|無理なく抱っこするための工夫

肩の痛みと対策

孫が来るのは嬉しいのに、抱っこしようとすると肩がズキッとする。「抱っこして」と手を伸ばされても、痛くてうまく持ち上げられない……。

こんな経験をしている50〜60代の方は少なくありません。「孫の相手ができないなんて」と焦りや申し訳なさを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、抱っこで肩が痛くなる原因は、「年のせい」でも「筋力が落ちたせい」だけでもありません。肩こりの悪化なのか、四十肩・五十肩が関係しているのか、原因によって対処法がまったく変わります。

孫の抱っこで肩が痛くなる「2つの原因」

① 筋肉への過負荷タイプ(肩こり系)

赤ちゃん・幼児を抱き上げるとき、腕を前に伸ばして体を持ち上げる動作が入ります。このとき腕が体から離れるほどてこの原理で肩関節への負荷が増し、肩まわりの筋肉に一気に負担がかかります。特に「久しぶりに会った孫を長時間抱っこした」というときに強い疲労や重だるさが出やすいパターンです。

② 四十肩・五十肩の初期サインタイプ

孫を抱き上げる動作は、腕を前に伸ばしながら重さを支えるという、四十肩の初期に最も症状が出やすい動作パターンのひとつです。また抱っこしている間は、腕を体から離した状態で重さを保持し続けるため、炎症が始まりかけている肩関節に持続的な負荷がかかります。

「以前は平気だったのに、最近孫を抱き上げると肩が痛い」という変化は、四十肩の初期サインとして見落とされやすいポイントです。

自分でできるチェック|どちらのタイプ?

🔴 四十肩・五十肩の初期サインが疑われる

  • 孫を抱き上げた瞬間に肩にズキッとした痛みが走る
  • 最近、腕を肩より上に上げると違和感・痛みがある
  • 服の着脱や後ろのファスナーがつらくなってきた
  • 夜中や朝方に肩が痛くなることがある
  • 50〜60代で、以前より腕の上がりが悪くなった気がする

🔵 肩こり・筋肉疲労タイプの可能性が高い

  • 孫を抱っこした後は疲れるが、翌日には回復している
  • 腕は問題なく上がる
  • 揉んだり温めたりすると楽になる
  • 重い荷物を持つときも同様に肩が疲れる

※両方に当てはまる方も多くいます。判断しにくい場合は専門家に確認してもらうのが安心です。

孫の抱っこで肩への負担を減らす「3つの工夫」

① 立って抱くより「座って抱く」

立ったままの抱っこは、腕と体幹だけで孫の体重を支えることになり、肩への負担が集中します。ソファや椅子に座った状態で膝の上に乗せるように抱くと、太もも・お腹・胸で体重を分散できるため、肩への負担が大きく減ります。座った状態での抱っこは孫との距離も近くなり、あやしやすいというメリットもあります。

② 持ち上げるときは「体を孫に近づける」

孫を持ち上げるとき、腕を遠くに伸ばして引き寄せようとすると肩への負担が一気に増えます。まず自分が孫のそばに近づき、体に引き寄せながら持ち上げるようにしましょう。「腕を伸ばして持ち上げない」だけで肩への負荷が変わります。また、床から持ち上げるときは膝を曲げてしゃがんでから抱き上げると、腰と肩の両方への負担が減ります。

③ 長時間の抱っこは「交代・道具を使う」

孫のあやし役を一人で抱え込まず、家族と交代しながら抱っこの時間を分散させるのが肩への負担を減らす最も現実的な方法です。また、抱っこ紐(スリング)を使うと腕ではなく体幹全体で支えられるため、肩の負担が大きく変わります。「道具に頼るのは…」と感じる方もいますが、肩を守るためには積極的に活用してください。

やってはいけないこと

❌ 「孫のためだから」と痛みを無視して無理しない

「孫が泣いているから」「せっかく来てくれたから」と、痛みを我慢して抱っこを繰り返すことは、四十肩の炎症を悪化させる大きなリスクになります。今無理をすることで、次に孫が来たときに体が動かせなくなる可能性があります。今できる範囲の抱っこの仕方を工夫することが、長く孫と関われることにつながります。

❌ 「腕を振り回す」あやし方はNG

泣き止まない孫を抱っこしながら、腕を大きく振ったり上下に動かすあやし方は、四十肩の炎症期には特に負荷がかかります。体全体を使ってゆっくり揺らすか、座って膝の上でリズムを取るあやし方に切り替えましょう。

整体でできること

「孫が来るのに抱っこできなくて情けない」「また会いに来るまでに体を整えておきたい」というご相談を、当院ではよくお聞きします。

大切なのはまず、「肩こりの悪化なのか、四十肩が始まっているのか」を見極めることです。この判断によって施術のアプローチがまったく変わりますし、「どんな抱っこの仕方ならできるか」というアドバイスも変わってきます。

作業療法士として15年間リハビリ現場で肩関節の疾患を担当してきた経験から、動作の評価と肩の状態の確認を合わせて行い、「孫と関われる体づくり」を一緒に考えていきます。「抱っこできなくてもいい」ではなく、「今できる関わり方を増やしていく」という視点でアプローチします。

よくある質問

Q. 孫を抱き上げると肩がズキッとするのは四十肩ですか?

「抱き上げた瞬間にズキッとする」という症状は、四十肩の初期によく見られるパターンです。腕を前に伸ばしながら重さをかける動作は、四十肩が始まりかけた関節に特に負荷がかかる方向です。腕の上がりにくさや夜間痛も一緒にある場合は、早めの確認をおすすめします。

Q. 孫の抱っこはしばらくやめた方がいいですか?

「一切やめる」より「やり方を変える」ことをおすすめします。座って抱く・体に引き寄せてから持ち上げるなど、肩への負担が少ない方法を選べば、完全にやめる必要はありません。ただし、炎症が強い時期に無理な抱き上げを繰り返すことは避けてください。

Q. 抱っこ以外で孫と関われる方法はありますか?

肩を使わない関わり方はたくさんあります。床に座って一緒に遊ぶ、絵本を読む、歌を歌う、手遊びをするなど、肩に負担をかけずに孫と深く関われる方法はいくらでもあります。抱っこにこだわらず、「今できること」を増やしていくことが大切です。

こんな方はご相談ください

  • 孫を抱き上げると肩が痛い・ズキッとする
  • 抱っこしたいのに腕が上がらない・重い
  • 久しぶりに孫の相手をしたら翌日から肩が痛くなった
  • 次に孫が来るまでに体を整えておきたい
  • 肩こりだと思っていたが、揉んでもすっきりしない

「孫と思い切り関わりたい」という気持ちは、体を整える大きなモチベーションになります。まずは一度、現状を確認しにきてください。

四十肩・五十肩について詳しく知りたい方はこちら:
四十肩・五十肩の症状と対処法|つくば桜日和整体

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