「一日中しゃがんで草取りしてたら、夕方には背中がバキバキ…」
「腰よりも、肩から背中が重だるくてつらい」
そんな経験はありませんか?
農作業は意外にも、肩〜背中にかかる負担がとても大きい作業です。
どうして肩や背中がつらくなるの?
農作業では次のような動作が繰り返されます:
- 前かがみ姿勢での草取りや植え付け
- 手を前に出したまま続く収穫作業
- 重いかご・荷物の持ち運び
このとき、常に肩甲骨が外に開き、背中の筋肉が引っ張られる状態になっています。
特に疲れやすいのは…
- 僧帽筋(そうぼうきん)
- 菱形筋(りょうけいきん)
- 広背筋(こうはいきん)
といった肩甲骨〜背中を支える筋肉たちです。
筋肉が硬くなる→血流が悪くなる→疲れが抜けない
同じ姿勢が長時間続くことで筋肉が縮こまり、
血流が悪くなって疲労物質がたまりやすくなります。
これが「動いていないのに肩がパンパン」「背中が重たい」と感じる理由です。
放っておくとどうなる?
- 呼吸が浅くなる
- 姿勢がますます丸くなる
- 首・肩・腰にも悪影響が広がる
農作業を続けていくうえで、姿勢を保つ背中の筋肉をケアすることはとても重要です。
作業前のひと工夫|肩甲骨のウォーミングアップ
- 肩をすくめてストンと落とす ×10回
- 肘を曲げて、肩甲骨をグッと寄せて3秒キープ ×5回
- 両腕で大きな円を描くように回す(前後10回ずつ)
たった2〜3分でも、肩甲骨の動きがスムーズになり、作業時の負担が減ります。
作業後のセルフケア|背中〜肩をゆるめる動き
🔸壁よりかかりストレッチ
- 壁に手をついて、ゆっくり背中を伸ばすように前屈
- 背骨〜肩甲骨のラインが伸びるのを感じながら10秒×2セット
🔸肩回し+背中さすり
- 両手で肩を触って、肘で大きく円を描くように前後回し
- 最後に背中〜肩を手のひらでやさしくさするだけでも血流が良くなります
まとめ
農作業をされる方は「腰が大変」と言われがちですが、
肩・背中のケアを忘れないことが、疲れをためない秘訣です。
次回は最終回、「がんばり屋さんの肩と手を守る整体でできるサポート」をお届けします。
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