「肩が痛いわけじゃないのに、腕が上まで上がらない」
「体を反らさないと手が上に伸びない」
そんな方は、もしかすると肩ではなく“姿勢”や“背中”の問題が関係しているかもしれません。
整体師の視点から、肩以外の原因で腕が上がらない理由とその改善ポイントを解説します。
✅ 腕を上げる動きに関係するのは“肩”だけじゃない
実は、腕を上げるときには以下のような部分も連動しています:
- 肩甲骨(けんこうこつ)
- 背骨(特に胸椎)
- 肋骨と胸まわり
これらがうまく動かないと、腕を上げようとしたときに肩関節だけに無理な負担がかかります。
✅ 姿勢が悪いと腕が上がらなくなる理由
❌ 猫背・巻き肩の姿勢だと…
- 肩甲骨が広がって動かなくなる
- 胸椎(背中の真ん中あたり)が丸くなり、背中の伸展ができない
- 肩を上にあげるときの「土台」が崩れてしまう
→ 結果的に、肩だけで腕を上げようとしてしまい、痛みや引っかかりが出やすくなります
✅ 確認してみよう|背中の硬さセルフチェック
チェック方法:壁立ちテスト
- 壁に「かかと・お尻・背中・後頭部」をつけて立つ
- 両腕をゆっくりバンザイして、壁につけたまま上まで上がるか確認
✅ 背中が浮く/腕が上がらない/腰が反る → 背中の柔軟性が不足している可能性あり
✅ 改善ポイント|背中と肩甲骨の動きを取り戻す3つのステップ
💡 ① 肩甲骨寄せストレッチ(壁なしOK)
- 両ひじを軽く後ろに引きながら、肩甲骨を寄せて5秒キープ ×5回
💡 ② タオル背中リーチ(肩と背中の連動を改善)
- タオルを背中の上と下から持ち、上下に動かして肩甲骨を連動させる
💡 ③ 胸椎のツイストストレッチ
- 仰向け or 横向きで寝て、腕を左右に大きく開くツイスト動作
- 胸・肋骨・背中の可動性アップに
✅ まとめ|「肩を治す」だけでは不十分なケースも
「肩が悪いんだ」と思い込んでケアをしても、
実は背中や姿勢が根本原因だったという方は少なくありません。
姿勢と連動した動きを意識することで、
よりスムーズに、より自然に腕が上がるようになる可能性が広がります。
▶ 次回予告|肩甲骨の硬さがもたらす全身への影響とは?
肩甲骨が動かないと、肩こりだけでなく腰痛や姿勢の悪化まで。
次回は肩甲骨の可動性と全身へのつながりについて解説します!
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