「腕が上がりにくい」「上までスッと上げると痛みや詰まり感がある」
そんなとき、原因は肩だけではなく、“肩甲骨”の動きにある可能性があります。
特に高齢者や肩こりのある人は、肩甲骨が硬くなっていて本来の動きをしていないことが多いです。
ポイントは“肩甲上腕リズム”にあり!
肩を上にあげるとき、実は肩の関節だけでなく、肩甲骨も一緒に動いているのが正常です。
この連動のバランスを「肩甲上腕リズム(けんこうじょうわんリズム)」と呼びます。
🔹 肩甲上腕リズムとは?
- 腕を90度以上あげるとき
→ 上腕骨:肩甲骨 = 約 2:1 の割合で動く
→ 例:180度上げるなら、上腕が120度、肩甲骨が60度
つまり、肩甲骨がしっかり動かないと、腕は上がらない構造になっているというわけです。

肩甲骨が動かないとどうなる?
- 腕を上げる途中で“引っかかり”を感じる
- 無理に動かして首や肩の筋肉が余計に緊張する
- 肩関節にばかり負担がかかり、痛みや炎症の原因に
特に肩甲骨の「上方回旋」という動きが出ないと、腕が頭より上までスムーズに上がらなくなります。
改善のためのアプローチ
✅ 肩甲骨を意識したストレッチ・体操
- 肩甲骨寄せ
- 肩甲骨ぐるぐる(円を描くように動かす)
- タオル体操(後方へ手を回す動き)
✅ 姿勢改善
猫背や巻き肩は肩甲骨の動きを制限する大きな要因です。
日常生活でも、スマホ姿勢や背もたれに寄りかかった座り方を見直しましょう。
まとめ:肩甲骨が動けば、肩の可動域は大きく変わる!
「腕が上がらない」と感じたときは、まず肩甲骨の動きが出ているかをチェックしてみましょう。
肩甲上腕リズムを意識して整えることで、肩の負担が軽くなり、動きの改善が期待できます。
セルフケアでは難しいと感じたら、整体などで肩甲骨の動きを整えてもらうのも有効ですよ。
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