「四十肩・五十肩は年齢のせい」
そんなイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、実際には20〜40代の若い世代でも肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)に悩む方が増えています。
特に多いのが、長時間のデスクワークをしている方です。
なぜ若くても肩関節周囲炎に?
肩関節周囲炎とは、肩の関節を包む組織に炎症が起きて、
肩の動きに痛みや制限が出る状態を指します。
本来は加齢による組織の変性が関与することが多いのですが、
長時間の不良姿勢や動かさない生活習慣が続くと、若くても発症するリスクが高まります。
デスクワークにひそむ“動かさない負担”
デスクワーカーは1日8時間以上同じ姿勢でいることも珍しくありません。
- 肩をすくめるような姿勢
- 腕を体の前に出しっぱなし
- 肩甲骨がほとんど動かないまま作業が続く
これにより、肩周囲の筋肉や関節包が固まりやすくなるのです。
こういった人は要注意
- 肩を回すと「ゴリゴリ」と音がする
- 背中に手を回すのがつらい
- 片腕を上げづらいと感じることがある
- 肩こりが慢性的にある
こうしたサインがある場合、すでに肩関節の動きに制限が出始めている可能性があります。
対策の第一歩は「肩を意識して動かす」こと
意外と多いのが「肩を動かしているつもりで、実は腕しか動いていない」ケースです。
休憩時間などに、肩甲骨からしっかり動かすエクササイズを取り入れてみましょう。
🔸簡単にできる肩回し
- 両手で肩に触れる
- 肘で大きな円を描くように回す(前後10回ずつ)
→ 肩甲骨ごとしっかり動かす意識が大切です
まとめ
肩関節周囲炎は「年を取ったらなるもの」ではなく、
肩を動かさない生活が続くことで、若い人にも起こるものです。
日々の中で少しでも肩の動きを意識することで、
将来的な肩の痛みを予防することができます。
次回は「長時間の座り姿勢が招く肩の不調と関節のこわばり」について解説します!
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