前回の記事では、
「荷物を腕の力だけで持ち上げるクセが、肩を痛めやすくする」
というお話をしました。
実は、肩がつらい人ほどもう一つ共通していることがあります。
それは――
👉 本来は“肩を使わなくていい動き”でも、無意識に肩を使ってしまっている
という点です。
今回は、
なぜ肩が痛い人ほど“肩に頼る動き”が抜けなくなるのか
を、整体の視点で整理していきます。
肩は「頑張る場所」ではなく「つながる場所」
肩関節は、とてもよく動く反面、
安定性は周囲の筋肉に頼っている関節です。
本来、日常動作では
- 足・体幹で支える
- 骨盤や背中で力を受け止める
- 肩や腕は“伝える役割”
という分担が理想です。
しかし肩が痛い人ほど、
この分担がうまくいかなくなっています。
なぜ肩ばかり使ってしまうのか?
理由は大きく3つあります。
① 動作の選択肢が減っている
痛みや違和感があると、人は
「動かしやすいところ」だけで動こうとします。
結果として、
- 股関節や体幹を使わない
- 体を丸めたまま動く
- 腕と肩だけで処理する
というクセが固定化していきます。
② 「力を抜く感覚」がわからなくなる
肩こり・肩の痛みが長く続くと、
肩周囲の筋肉は常に軽く緊張した状態になります。
この状態では、
- 力を入れているつもりはない
- でも実際はずっと力が入っている
という無意識の緊張が起こります。
本人は
「普通に動いているつもり」
なのがやっかいな点です。
③ 肩をかばう=肩を使わない、ではない
よくある誤解が、
肩が痛いから、肩を使わないようにしている
というものです。
実際には、
- 大きく動かすのは避ける
- でも細かい動きは肩だけで処理している
というケースがとても多く見られます。
これでは、
負担の総量は減っていません。

大切なのは「肩を休ませる動き」を覚えること
肩にやさしい動きとは、
- 肩を鍛えること
- 無理に動かすこと
ではありません。
まず必要なのは、
- 肩以外の場所を使えるようにする
- 肩が“頑張らなくていい状態”を作る
という視点です。
そのためには、
- 姿勢
- 体の使い方
- 動作のクセ
を一度リセットすることが大切になります。
まとめ|肩を守る第一歩は「考え方」を変えること
肩が痛い人ほど、
- 肩をかばっているつもりで
- 実は肩を酷使している
という状態に陥りがちです。
前回の記事で紹介した
**「腕で持ち上げるクセ」**に心当たりがあった方は、
ぜひ今回の内容も意識してみてください。
肩を楽にする第一歩は、
「肩をどう使うか」ではなく
「肩に頼りすぎない動きができているか」
を見直すことです。

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