「よいしょ…」と椅子から立ち上がるときに、つい肩に力が入りすぎてしまう。
そんなお悩み、特に高齢の方や体のバランスが気になる方に多く見られます。
肩とは関係ない動作のように見えますが、実は全身の連動性が関係しているんです。
原因1:下半身の筋力やバランス不足
本来、立ち上がりの動作は「太もも・お尻・体幹」の筋力で行うもの。
しかし、太ももの筋力が弱ってくると、手を使って体を持ち上げようとするクセがつきます。
その結果、手すりや椅子の肘掛けを強く押し、肩や腕にグッと力が入ってしまうのです。
原因2:姿勢が崩れて重心移動がうまくいかない
背中が丸まり、頭が前に出ている「猫背」の姿勢だと、
立ち上がりに必要な前方重心移動がうまくできません。
すると、体を持ち上げる補助として肩や腕に頼らざるを得なくなるのです。
✅ 肩の力を抜くための3つの対策
- 膝の位置を足の真上にキープ
→ 足をやや引いて、膝が前に出すぎないように座るのがコツ。 - 手を膝に添える程度にとどめる
→ 立ち上がりの際に手でグッと押さず、なるべく足と体幹の力で立つ意識を持つ。 - お尻・太ももの筋力トレーニングを習慣に
→ スクワットまではいかなくても、座ったまま膝を伸ばす運動などでもOK!
✅ セルフチェック|肩に力が入っていませんか?
- 立ち上がるときに肘や手すりを強く押していませんか?
- 肩や首にこわばりを感じることはありませんか?
ひとつでも当てはまるなら、無意識に肩に負担をかけているかもしれません。
✅ まとめ|肩を使わずに立ち上がる意識を
椅子から立ち上がる動作で肩に力が入るのは、体全体の使い方に原因があることがほとんどです。
姿勢や筋力のバランスを見直すことで、自然と肩の負担も減らせます。
日常動作のクセを少しずつ整えて、痛みのない体を目指していきましょう。
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