肩や首をほぐしているのに、すぐ戻ってしまう理由
「マッサージをしてもすぐ戻る」
「ストレッチをしてもスッキリしない」
そんな方に共通していることの一つが、
呼吸が浅い状態が続いていることです。
呼吸と肩こり・首こりは、実はとても深い関係があります。
呼吸が浅くなると、体は常に“緊張モード”になる
呼吸が浅い状態とは、
- 息が胸の上だけで止まっている
- 無意識に息を止めている時間が多い
- ため息が増えている
こうした状態を指します。
呼吸が浅いと、体は
「今は緊張している」「気を抜けない」
という状態だと判断しやすくなります。
その結果、首・肩・背中まわりの筋肉が
無意識に力が入ったままになってしまうのです。
首・肩は「呼吸の影響」を特に受けやすい
呼吸に関わる筋肉は、実は胸やお腹だけではありません。
- 首まわり
- 鎖骨の周囲
- 肩の上
こうした部分も、呼吸を助けるために使われています。
呼吸が浅い人ほど、
本来リラックスしているはずの首や肩の筋肉を
「呼吸の補助」として使い続けてしまい、
結果としてこりが慢性化しやすくなります。
姿勢の乱れも、呼吸を浅くする原因になる
猫背や前かがみの姿勢が続くと、
胸やお腹が圧迫され、深い呼吸がしにくくなります。
すると、
- 呼吸が浅くなる
- 首・肩の筋肉に力が入る
- さらに姿勢が崩れる
という悪循環が起こります。
「姿勢が悪いから肩こりになる」だけでなく、
姿勢 → 呼吸 → 筋肉の緊張
という流れも関係しているのです。
コリをためにくくする呼吸の整え方
まずは「吐く」ことを意識する
深く吸おうとしなくて大丈夫です。
- 鼻からゆっくり息を吐く
- お腹が少しへこむのを感じる
- 吐き切ったら、自然に吸う
これを2〜3回繰り返すだけでも、
体は少しずつ緩み始めます。
肩を動かさず、呼吸だけに集中する
呼吸のときに肩が上下している場合、
首や肩に余計な力が入りやすくなります。
- 肩は力を抜く
- お腹や背中が動く感覚を意識する
それだけで、首・肩の緊張が抜けやすくなります。
整体的な視点から見る「呼吸とコリ」
整体では、筋肉だけでなく
呼吸の深さや体の緊張状態も重要なポイントになります。
呼吸が整うと、
- 血流が良くなる
- 筋肉がゆるみやすくなる
- 姿勢も保ちやすくなる
といった変化が起こりやすくなります。
呼吸は、特別な道具もいらず、
今この瞬間から整えられる体のスイッチです。
まとめ|呼吸を整えることは、こり改善の近道
- 呼吸が浅いと、体は緊張しやすい
- 首・肩は呼吸の影響を受けやすい場所
- 吐くことを意識するだけでも体は変わる
「頑張ってほぐす」よりも、
力が抜ける状態をつくること。
それが、肩こり・首こり改善の大切な一歩です。

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