はじめに(導入)
「肩がこるのに、病院では特に異常はないと言われた」
「レントゲンやMRIでは問題がないのに、つらさは続いている」
こうした肩こりは、いわゆる**「肩こり症」**と呼ばれることが多く、
明確な病気が見つからないケースがほとんどです。
肩こりは大きく分けると、
- 明確な病気が原因の症候性肩こり
- ストレスなどが強く関与する心因性肩こり
- 検査でははっきりしないいわゆる肩こり
に分けられます。
この記事では、この中でも
**もっとも多い「いわゆる肩こり」**について、
体の仕組みからわかりやすく説明していきます。
肩こりの原因は「ひとつ」ではない
いわゆる肩こりは人それぞれ
肩こりの原因を一言で表すことはできません。
実際には、
- 筋肉の使い方
- 姿勢
- 生活習慣
- ストレス
- 睡眠や疲労の蓄積
など、複数の要因が重なって起こることがほとんどです。

猫背になると、
- 頭が前に出る
- 背中が丸くなる
- 肩が前に巻き込まれる
という姿勢になります。
この状態では、
首や肩の筋肉が頭や腕を支え続けなければならなくなります。
結果として、
- 首こり
- 肩こり
- 背中の張り
が起こりやすくなります。

肩甲骨と腕のつながりが肩に負担をかけやすい理由
肩は「不安定だけどよく動く関節」
腕と体をつないでいる関節は、
実は**胸鎖関節(きょうさかんせつ)**だけです。
つまり、
肩甲骨と腕は筋肉によって支えられている構造になっています。
その結果どうなるか
- 肩甲骨の周囲の筋肉に負担が集中しやすい
- 姿勢が崩れると筋肉が頑張り続ける
- 疲労がたまりやすく、こりとして感じやすい
という特徴があります。
これは体の構造上、避けられない部分でもあります。
筋肉の偏りは「悪いこと」ではない
偏りは誰にでも起こる
人の体は、
- 利き手がある
- 生活動作が決まっている
ため、筋肉の使われ方に偏りが出るのは自然なことです。
大切なのは、
- 偏りをなくすこと
ではなく - 偏りがある前提でどう対処するか
です。
肩こりは「知ることで対処できる」
肩こりは、
- 完全になくす
- 一生出ない体を作る
ことを目指す必要はありません。
自分の体に
- どんな負担がかかりやすいか
- どこが頑張りすぎているか
を知り、
早めに対処できる状態を作ることが大切です。
まとめ|肩こりは体からのサイン
いわゆる肩こりは、
病気ではないからこそ後回しにされやすい不調です。
しかし、
- 姿勢
- 筋肉の使い方
- 日常動作
を見直すことで、
つらさを軽くできる余地は十分にあります。
当院では、肩だけを見るのではなく、
なぜそこに負担がかかっているのかを一緒に整理していきます。
「原因がよくわからない肩こり」で悩んでいる方も、安心してご相談ください。


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