「肩が痛いけど、これって五十肩?」
「肩こりと違いがよくわからない…」
実際に整体院に来られる方からも、
こうしたご相談をよくいただきます。
今回は、病院勤務時代から肩の治療に多く携わってきた私が、
「五十肩」と「肩こり」の違いをわかりやすく解説します。
肩こりと五十肩は“別物”です
まず結論から言うと、肩こりと五十肩は全く違う原因・状態です。
肩こりは、筋肉の疲労や血流の悪さによる「張り・重だるさ」が主な症状。
一方、五十肩は関節の炎症や癒着による「鋭い痛み・可動域の制限」が特徴です。
【比較表】肩こりと五十肩の違い
項目 | 肩こり | 五十肩(肩関節周囲炎) |
---|---|---|
症状 | 重だるさ・こわばり | 動かすと痛い・夜間痛 |
痛む場所 | 首〜肩にかけて広い範囲 | 肩関節の一点(特に腕の付け根) |
動かせるか | 動かせる/動かすとラクになる | 動かすと痛い・動かしにくい |
原因 | 姿勢・筋疲労・ストレス | 関節内の炎症・癒着など |
対応 | ストレッチやほぐしが有効 | 無理なストレッチは悪化の原因になることも |
五十肩の初期には“夜間痛”が出ることが多い
五十肩は、動いていないときにもズキズキ痛む「夜間痛」が特徴的です。
寝返りで痛みが走る、痛みで目が覚める、という方は注意が必要です。
また、急に腕が上がらなくなる・ブラジャーのホックや洗髪ができないなど、
日常動作に明らかな支障が出るのも五十肩のサインです。
間違ったストレッチで悪化させないように注意!
よくあるのが、五十肩なのに「肩こりだと思って強くストレッチ」してしまい、
炎症が悪化 → 痛みが長引くというパターン。
特に痛みが強い時期(発症初期)には、
無理に動かしたり押したりせず、まずは専門家に相談するのが安全です。
また、痛みが強いときは、無理に動かさないこと自体が回復の第一歩となることもあります。
整体師としてお伝えしたいこと
私は、作業療法士として整形外科で多くの「五十肩」や「術後の肩リハビリ」に関わってきました。
肩こりとは違い、“時間経過で自然に良くなる”と思って放置すると、関節が固まってしまうケースもあります。
「ただの肩こりと思ってたけど、違うのかも?」と感じたら、
一度きちんと体を見てもらうことをおすすめします。
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次回は、「五十肩の改善に向けたステップ」や「回復期におすすめの動かし方」もご紹介していきます!
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