高い棚に手を伸ばすと、
「肩が引っかかる感じがして痛い」「途中で止まる」
そんな違和感、経験ありませんか?
このような症状の多くは、インピンジメント症候群と呼ばれる状態が関係しています。
■ インピンジメントとは?
インピンジメント(impingement)は、
肩関節の中で筋肉や腱が骨に挟まれてしまう状態のこと。
特に、肩を横から上げるとき(90度〜120度前後)に起こりやすく、
以下のような筋肉の不調が原因になっていることが多いです。
- 棘上筋(きょくじょうきん)の炎症や腱のこすれ
- 肩甲骨の動きが悪く、スペースが狭くなっている
- 肩の使いすぎ、もしくは動かさなすぎ
■ 引っかかり感が強いときの対処法
✅ 痛みの出る高さまで無理に上げない
→ 我慢して上げると悪化します。痛くない範囲での動作にとどめましょう。
✅ 高いところの作業は台などを使って目線と同じ高さに
→ 肩を上げる角度を減らすことで痛みを避けられます。
✅ 重いものを上に置かない・手を伸ばす頻度を減らす
→ 環境面の工夫も有効です。
■ 改善を目指すセルフケア
インピンジメント対策には、肩甲骨の動きを整えることが重要です。
おすすめの運動:
- 肩甲骨のリズム運動(肩甲上腕リズムを整える)
- 壁を使った肩甲骨ストレッチ(ゆっくり伸ばす)
- 肩のインナーマッスルを鍛える(チューブなどで軽く)
■ まとめ
肩の引っかかり感には、**肩の内部での摩擦や衝突(インピンジメント)**が関係しています。
「引っかかるから怖い」と放置するのではなく、痛みのある時はやらないのも大切です。
正しく認識して日常の工夫とセルフケアで改善を目指しましょう。
無理のない範囲から、少しずつ動きを取り戻していくことが大切です。
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