体にいい床の座り方は?あぐら・横座り・正座を比べてみた

姿勢と身体の使い方

こたつ、ローテーブル、畳の上でのあぐらや横座り。床に座る暮らしは落ち着きますよね。ただ、腰や背中、そして肩の重さが続いているなら、その座り方が一枚かんでいるかもしれません。

床座りで体に何が起きているか

椅子と違い、床座りは骨盤が後ろに倒れやすい座り方です。あぐらをかくと、多くの人の骨盤は後ろへ傾き、その上の背骨は帳尻を合わせて丸くなります。

つまり床座りの時間は、猫背の練習時間になりやすいのです。さらに横座り(お姉さん座り)は、骨盤が左右どちらかへ傾くため、体のかたよりも育てます。

座り方くらべ|あぐら・横座り・体育座り・正座

同じ床座りでも、骨盤の傾き方は座り方で変わります。自分がいつもしている座り方から読んでみてください。

あぐら|股関節が硬い人ほど、骨盤が後ろへ倒れる

股関節が硬いと、膝が床から浮きます。浮いた膝の重さに引かれて、骨盤は後ろへ転がります。あぐらが楽に感じるのは、丸めた背中に体を預けているからです。お尻の下に一段つくるだけで変わります。

横座り(お姉さん座り)|左右の差が育つ

骨盤が片側へ傾き、背骨がねじれたまま固定されます。いつも同じ向きだと、肩の高さの左右差につながることもあります。向きを毎回変えるだけで、負担は半分になります。

体育座り|いちばん背中が丸くなる

腕で膝を抱えると、その引っ張りで背中がさらに丸まります。テレビを1本見る間ずっと、はおすすめしません。短時間向きの座り方です。

正座|実は骨盤が立ちやすい

意外かもしれませんが、膝に問題がなければ正座は背すじが伸びやすい座り方です。ただし長時間は膝と足首がつらくなります。

つまり「これが正解」という座り方はありません。あぐら・正座・立ち上がりをローテーションするのが、床暮らしの現実解です。

姿勢は、意識するだけでは変わりません。全体像は猫背・巻き肩・姿勢を根本から改善する|症状別ガイドにまとめています。

床の暮らしを続けながらできる工夫

① お尻の下に「一段」つくる。折った座布団やクッションをお尻の後ろ半分に敷いて、お尻を少し高くします。これだけで骨盤が立ちやすくなり、背中の丸まりが減ります。

② 横座りは左右交代制に。やめられなくても、向きを毎回変えるだけで、かたよりは半分になります。

③ 壁を背もたれにする。長時間になるときは壁際に移動して、お尻を壁に近づけて座ると、骨盤の後ろ倒れを壁が止めてくれます。

④ 30分に1回、立つ。床からの立ち上がりは、それ自体がいい運動です。お茶を入れ替えるついでで構いません。

床から立つとき、肩に体重をかけていませんか

床の暮らしで見落とされがちなのが、立ち上がる瞬間です。

床から立つとき、多くの方は手を床について体を押し上げます。このとき肩には、体重の一部がまるごとかかります。1日に何度も繰り返せば、肩にとっては地味な筋トレの連続です。

コツは、手で押すのではなく片膝を立てて、脚の力で立つこと。近くにテーブルや椅子があるなら、手のひらで押さずに指を軽く添えるだけにします。肩を痛めている方ほど、ここが効きます。

肩の負担を減らす体の使い方は、肩の痛みを悪化させる日常動作3選でもまとめています。

椅子中心に変えるなら

腰や肩の不調が続いている方には、食事や作業だけでも椅子とテーブルに移すことをおすすめします。全部を変える必要はありません。「1日の中の床座り時間を1〜2時間減らす」だけでも、背中への積み重ねは変わります。

座り方を変えても重さが取れないときは

すでに股関節や背中が硬くなっていて、骨盤を立てたくても立たない体になっていることがあります。当院では座り方を実際に見て、硬さの場所を評価します。猫背になってしまう理由もあわせてどうぞ。

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