なぜ「呼吸が浅い人ほど」肩こり・首こりが取れにくいのか?

生活と体調の関係

マッサージ、ストレッチ、湿布。ひととおり試したのに肩こり・首こりが取れにくい方に、見落とされがちな要因があります。呼吸の浅さです。

「呼吸と肩こりに関係が?」と思うかもしれません。でも仕組みを知ると、つながりはとても直接的です。

浅い呼吸は、首と肩に「内職」をさせている

本来、呼吸のメインエンジンは横隔膜(肺の下にあるドーム状の筋肉)です。ゆったりした呼吸では、横隔膜が働いてお腹がふくらみます。

ところが緊張やストレス、丸まった姿勢が続くと、呼吸は浅く速くなり、横隔膜の代わりに首や肩の筋肉が肋骨を引き上げて呼吸を手伝うようになります。

呼吸は1日およそ2万回。浅い呼吸の人は、その2万回ぶん、首と肩に小さな内職をさせ続けている計算になります。揉んでも取れないはずです。こりの供給源が、呼吸のたびに動いているのですから。

あなたの呼吸をチェック

  • 胸やお腹に手を当てて呼吸すると、胸だけが動く
  • ため息が増えたと言われる/自分でも気づく
  • 気づくと息を止めて作業している
  • 深呼吸すると、胸がつっかえる感じがする

2つ以上当てはまるなら、呼吸が浅いサインです。そしてそれは、責める話ではありません。姿勢と緊張がそうさせているだけです。

呼吸を深くする2つの入り口

① 吐く息から変える。吸おうと頑張るより、まず長く吐き切ること。4秒吸って8秒吐く呼吸法のやり方は呼吸法の記事で詳しく解説しています。

② 胸の「入れ物」を開く。丸まった姿勢では、肺のスペース自体が狭くなっています。胸を開くストレッチで入れ物を広げると、同じ呼吸でも空気が入りやすくなります。

順番はどちらからでも構いません。呼吸と姿勢は両輪で、片方が良くなるともう片方も動き始めます。

呼吸が浅いままの人の「取れにくさ」の正体

肩こりケアをしても取れにくい方は、ケアで減らしたこりを、浅い呼吸が毎日2万回かけて補充している状態です。バケツの穴を塞がずに水をくみ出しているようなもの。穴(呼吸と姿勢)を塞ぐと、同じケアの効きが変わります。

当院の評価では、呼吸の入り方も確認します。「吸っても入らない感じがする」「昔より息が浅い気がする」という方は、その感覚ごとご相談ください。

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