◆ 「車に乗ると体がつらい…」その原因は“振動”かもしれません
「サスペンションが硬い車に乗ると、腰が張ってくる」
「悪路の運転が続いた後、背中がズシンと重い」
そんな経験はありませんか?
これは、車から伝わる振動や衝撃が、体の深部にダメージを与えているサインかもしれません。
◆ 硬めのサスペンション・悪路運転が体に与える影響
車のサスペンションが硬いと、路面の凹凸や振動が直接体に伝わりやすくなります。
また、舗装状態が悪い道(砂利道・山道・工事路面など)を走行すると、
- 背骨に小刻みな衝撃が連続して加わる
- 腰まわりの筋肉が常に緊張し、疲労がたまりやすい
- 振動によって坐骨神経まわりが刺激され、しびれや痛みが出ることも
といったトラブルが起こりやすくなります。
◆ 振動による疲労がたまりやすい人の特徴
- 長時間同じ姿勢(運転・助手席)をとることが多い
- もともと腰痛がある
- 骨盤の動きがかたい
- お尻や背中の筋肉が硬い
- 柔らかいシートでも沈みすぎて逆に支えられていない
一度の振動では平気でも、繰り返しで疲労が蓄積していくのが特徴です。
◆ 乗車前にしておきたい体の準備
✅ ① 股関節をほぐす(足の付け根の動きづくり)
- 前後に軽く足を振る
- 太ももを抱えて胸に引き寄せるストレッチ
✅ ② 背骨を動かす
- 両手を頭の後ろに置いて、左右にゆっくり体を倒す
- 背中を丸める/反らす動きを呼吸に合わせて3〜5回
✅ ③ 骨盤を立てる意識で座る準備
- 骨盤を前後にゆっくり動かす「骨盤ロッキング」
→ 運転中も骨盤を少しずつ動かす意識があると◎
◆ 乗車中に意識しておきたいこと
- 時々「お尻の位置を直す」ことで圧迫を分散
- 腰が反りすぎないように、タオルを腰の後ろに軽く挟むと楽になる場合あり
- 長時間乗車の場合は、途中で一度立って軽く体を動かすことが大切
◆ 降車後にしておきたい体のケア
✅ ① お尻のストレッチ(立ったままでOK)
やり方:
車のドアや壁に手を添えて、片足を後ろに引いて軽くクロス
腰を斜め後方に突き出すようにして、お尻の外側〜腰にかけて伸びる感覚を味わいましょう。👉 左右10〜15秒ずつ、呼吸を止めずにゆっくり
✅ ② 太もも裏を伸ばすストレッチ(歩道や駐車場の端でも可)
やり方:
片足を前に出してかかとを地面に、つま先を上に向ける
両手を太ももに置き、背すじを伸ばしたまま前傾すると太もも裏がじんわり伸びます👉 左右10秒〜、深呼吸をしながら行いましょう
✅ ③ 背中・腰のリセットストレッチ(壁があればなお良し)
やり方:
壁や車に手をついて、体を前に倒すようにして背中を伸ばします(手を壁について猫伸びポーズのように)
腰から背中にかけて、長時間圧迫されていた部分がじんわりと緩みます👉 10〜15秒キープ。腕をのばしすぎないようリラックスして
✅ ④ 仕上げに「その場ウォーキング」
数歩だけでもいいので、その場でゆっくり足踏みをして、
股関節・足首の動きを回復させてから歩き出すと負担が減ります。

💡 ワンポイントアドバイス:
「降りた直後は、腰やお尻がまだ“乗車モード”で固まっていることが多いです」
だからこそ、わずか1〜2分の動きでも、疲労の蓄積を防ぐきっかけになります。
◆ まとめ|「揺れ」は体にとって小さなダメージの繰り返し
- サスペンションが硬い車や悪路での運転は、思っている以上に体に負担
- 乗る前・乗っている間・降りた後の3つのタイミングでケアすると、ダメージを蓄積させにくい
- 特に腰まわり・骨盤・股関節の柔らかさがカギになります
振動が強い車に乗る機会が多い方は、ぜひ一度体のケア習慣も見直してみてくださいね。


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