ストレートネックで首がつらい方へ|姿勢改善で変わる首の負担

姿勢と身体の使い方

「常に首に力が入っている感じがする」
「首の後ろや肩が重く、寝てもスッキリしない」
そんなお悩みがある方は、もしかすると“姿勢”が大きく関係しているかもしれません。

最近よく聞く「ストレートネック」や「頸部前方偏位」は、首が本来のカーブを失い、前に突き出すような姿勢のこと。
この姿勢、見た目だけでなく首にかかる負担が非常に大きいのです。


なぜストレートネックが首のつらさにつながるのか?

人の頭の重さは約4〜6kg。
この重たい頭を「正しい位置」で支えているときは、首や背中への負担は少ないのですが…

もし頭が5cm前に出るだけで、その負担は2倍以上になります。
つまり、前に出た分だけ首ががんばって支え続けている状態に。

その結果、

  • 首の筋肉が常に緊張する
  • 肩甲骨や背中の動きも悪くなる
  • 呼吸が浅くなって疲れやすくなる
    など、悪循環が生まれてしまいます。

姿勢改善がストレートネックの根本対策に

首だけをマッサージしても一時的には楽になりますが、またすぐ戻ってしまうのは“姿勢そのもの”が変わっていないからです。

とくに意識したいのはこの3点:

✅ 骨盤の角度を整える

座っているときも、立っているときも「骨盤の傾き」が頭の位置に影響します。

✅ 背中(胸椎)の柔軟性

背中が丸いままだと、どうしても頭は前に出がちになります。

✅ 肩甲骨の位置

肩が巻き込んでいる(巻き肩)状態だと、首が引っ張られてしまいます。


自分でできる姿勢チェックと対策

壁に背中をつけて立ってみてください。

  • 後頭部が自然につきますか?
  • 腰は手のひら1枚分の隙間がありますか?

この姿勢が取れない場合、すでに首の前方偏位が進んでいるかもしれません。

そんなときは、以下のようなケアから始めてみましょう:

  • 背中を反らすストレッチ(胸椎伸展)
  • 骨盤を立てる座り方の意識
  • 軽く肩を後ろに引く運動(肩甲骨リセット)

まとめ|首だけでなく姿勢全体から整えていこう

ストレートネックによる首のつらさは、首そのものが原因とは限りません。
「体全体の姿勢」が影響していることがとても多いのです。

無理に首を引っ込めるよりも、
骨盤や背中、肩の位置を整えることから始めてみてくださいね。

小さな変化の積み重ねが、首の負担を大きく減らしてくれます。

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