最近よく耳にするようになった「肩甲骨はがし」。
「一度やってみたい!」という方も多いのではないでしょうか?
でも実は、この言葉には誤解や注意点も多いのです。
今回は、整体師の視点から「肩甲骨はがし」の効果と注意点についてわかりやすく解説します。
✅ 肩甲骨はがしってどんな施術?
「肩甲骨を剥がす」といっても、実際には肩甲骨周囲の筋肉や組織を柔らかくし、動きを良くすることが目的です。
💡つまり本当の意味は?
- 肩甲骨まわりの筋膜リリース・モビリゼーション
- 固まった筋肉や組織を緩めて肩甲骨が自由に動く状態にすること
- 肩甲骨を“本来の動きやすい位置”に戻すためのアプローチ
✅ 肩甲骨はがしの主な効果
✅ 1. 肩こり・首こりの軽減
→ 肩甲骨が滑らかに動くことで、周囲の筋肉への負担が軽減
✅ 2. 姿勢の改善
→ 猫背・巻き肩になりがちな人は、肩甲骨が前に引き込まれて固まっていることが多い
✅ 3. 呼吸が深くなる
→ 肋骨や肩甲骨まわりがゆるむと、呼吸の深さも変わります
✅ 4. 腕の動きがスムーズに
→ 四十肩・五十肩の予防や回復にもつながる
✅ 注意しておきたいポイント
❗ 無理に肩甲骨を“引っ張る”のはNG
- 無理に引っ張ったり、強く押し込んだりすると筋肉や靭帯を痛める原因に
- 人によっては炎症や痛みを悪化させることも
❗ 「はがしさえすればよくなる」は誤解
- 本当に重要なのは、「なぜ肩甲骨が動かなくなったか」を見極めてケアすること
- 体の使い方や姿勢改善とセットで行うのが効果的です
✅ セルフでできる肩甲骨ほぐしの一例
- 背中で手を組んで胸を張るストレッチ
- 両腕を大きく回す「肩回し運動」
- 仰向けでバンザイしてゆっくり深呼吸(肩甲骨をベッドに沈める意識)
※ 痛みがあるときは無理に行わず、専門家に相談してください。
✅ まとめ|「肩甲骨はがし」はあくまで手段のひとつ
肩甲骨の動きをよくすることは、肩こり・姿勢改善にとても有効です。
でもそれだけに頼らず、日常の姿勢や体の使い方も見直すことが大切です。
自分に合った方法で、肩甲骨をしなやかに保ちましょう。
▶ 次回予告|肩を支える筋肉、どこが弱くなりやすい?
次回は、「肩を支える筋肉」に注目して、
どんな筋肉が衰えやすいのか、日常生活との関係もあわせて紹介します!
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